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 なでしこリーグ前半戦の最後を飾る注目の一戦が、6月10日に国立

 なでしこリーグ前半戦の最後を飾る注目の一戦が、6月10日に国立競技場で行なわれた首位のINAC神戸と、勝点2差で迫る2位の日テレ・ベレーザとの頂上決戦だ国立には1万6000人を越す観客がつめかけた

 この試合には、いくつもの見どころがあった澤穂希、大野忍、近賀ゆかり、南山千明らは、かつてベレーザに所属していたスター選手だったチームの経営難から苦渋の決断をして移籍した先がINAC互いに複雑な胸の内を抱えての対決ださらに昨季、あと一歩のところでINACに追いつくことができなかったベレーザ今季にかける思いは強く、前半戦の天王山であるこの試合には、相当な覚悟を持って挑んでいたそのうえ、両チーム合わせて11名ものなでしこジャパンメンバーが集結豪華な顔ぶれがズラリとそろい、あらゆる面でビッグゲームだった

 ポイントは、中盤をどちらが支配するかベレーザは伊藤香菜子や原菜摘子といったテクニシャンがそろう中盤に、今季から阪口夢穂という強力なキーパーソンが加わり、創造性がプラスされた一方、INACもボランチには澤、スピードとパワーを備えたチ・ソヨン、攻撃の起点として欠かせない存在となる大野といった厚い戦力を誇る試合は予想どおり、序盤からスピード感あふれる展開で、目まぐるしく攻守が切り替わった

 そして32分には、最初の見せ場が訪れたボールを持った大野と阪口とのガチンコシーンだ大野はボールをさばかずに、あえて真っ向勝負の間合いを取るそれを受けて立つ阪口誰もがその勝負に手出しはしなかった結果、仕掛けた大野が阪口をかわしたように見えたものの、最後まで粘りを見せた阪口がスライディングで対応大野のシュートはバーを越えていった

 他にも、大野となでしこジャパンの守備の要でもある岩清水梓との対決や、川澄奈穂美と有吉佐織との元日体大対決、ジャパンボランチの澤vs阪口、元同僚MFの澤vs原といった数々の意地のぶつかり合いが随所で見られ、その度にスタンドからは歓声が沸き上がった

 そんな中、絶妙な動き出しでINAC守備陣を翻弄したのが、ベレーザの岩渕真奈だDFを背負うかと思いきや、素早いターンで置き去りにする30分には、この日、圧巻のパフォーマンスを見せたINACのGK海堀あゆみに阻まれたものの、豪快なシュートを放って最大の決定機を作ったそうしたシュートのみならず、周囲とのコンビネーションでINACゴールを脅かし続けた岩渕結局、ゴールこそ生まれなかったが、再三に渡ってチャンスを演出し、成長した姿を存分に示した

 昨年、ワールドカップ優勝を経験した岩渕だったが、中心戦力となるまでには至らなかった帰国後には悪化させたケガによって戦線離脱シーズン後半戦までチームに合流することができなかったこの頃から岩渕は、常々こう言い続けていた
「チームに迷惑をかけてしまった分、貢献したい」

 経営難の問題や、引退・移籍選手が多く出たベレーザは、厳しい状況に立たされていたそんな時期だからこそ、自分ががんばらなければならないのに……当時リハビリに励む岩渕は無力だったゆえに、復帰後の奮闘をずっと胸に誓っていたのだ

 そして今年1月、右第5中足骨疲労骨折で金属ボルトを入れる手術も受け、完全復活を期したそれから復帰後、徐々に調子を上げてきた岩渕は、この日、最高のパフォーマンスを披露溜まっていたモノすべてを発散しているようだった

 だが、前半終了間際、手術を受けた右足に痛みが走った

「(負傷が)治る過程の中で痛みが出るのは当たり前前半の岩渕は今季最高のプレイだった本人には『これ(痛み)は仕方ないよねよくがんばったから大丈夫、交代しよう』と言った一番悔しいのは本人でしょう」と、ベレーザ・野田朱美監督岩渕をピッチから下げた

 チャンスがあっただけに決めきれなかった思いと、ここで退かなくてはならない現実岩渕の悔し涙は止まらなかった「絶対に勝つ!」と、中盤で澤とマッチアップした際にも、強気に突っ込んでいった並々ならぬ決意で臨んだ試合だっただけに、無念の思いは募るばかりだったのだろう

 それでも試合後、「(足は)大丈夫!」と、やや右足を引きずりながらも岩渕は笑顔を見せた

 その岩渕がピッチを去った試合は後半、川澄の突破を止め切れなかった有吉のファウルで与えたPKを、INACがきっちりモノにして勝利数々の見せ場のあった名勝負で、大きな勝ち点3を手にした

 開幕当初、上位チームは下位チームとの対戦が続き、大味な試合が続いた昨年からの「なでしこブーム」の名残で観客数は増えていたが、本来のサッカーの魅力が伝わっているとは思えなかったしかし中断期間を前にしたここ数試合は、ようやく拮抗したゲームが見られるようになった“個”を見に来る観客をいかにして、“チーム”に引き込むかは、選手たち自身にかかっているそれが、サッカー選手の宿命であり、義務だろう

「実は試合中に、『あれ、これ良い試合じゃないかな』って思える瞬間があったんです勝ちたかったけど、今日の試合を見てくれた人がひとりでも『ああ、面白かったな』と思ってくれたらうれしいですよね」

 こう語ったのは、ベレーザの岩清水名勝負の積み重ねが、リーグの発展につながっていくはずだ

 6月11日からは、なでしこジャパンがスウェーデン遠征に向けて活動をスタート今日の敵は、今度は頼もしい仲間として、世界と戦うことになる約3カ月間、敵対するチームとして高め合ってきたなでしこたちが、ここからロンドン五輪までにどんなチームとして生まれ変わるのか、まずはスウェーデン遠征でその姿が見られることだろう

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