文部科学省が昨年作成した小中学生、高校生向けの放射線副読本が放射線の危険性に関して十分に記述していないとして、佐藤雄平福島県知事は１４日、同省に出向いて改訂を要望する福島第１原発事故の説明や事故後の県の状況、健康リスクなどの記載を求める
副読本は全国の学校や図書館に約１４００万部配布されている放射線の身近さや利用法に多くのページが割かれた一方、放射線による身体への影響などリスク面の記載は少なく、原発事故にもほとんど触れていない
要望では、風評被害や避難者への差別、偏見の解消につながる改訂を求める県原子力安全対策課は「事故と福島の現状から放射線をどう考えるかの問題提起につなげたい」と話している
県教委は昨年、教員向けに放射線の指導手順書を作成し、児童、生徒向け副読本の不備を補う対策を講じている１０月に改訂する新版では事故の詳細な説明や県民生活への影響を新たに盛り込み、学校での放射線教育の充実を図る今年１月、川越市立中学２年だった男子生徒（１５）が同級生の少年３人に暴行を受け、意識不明の重体になった事件で、男子生徒は入学当初から少年３人を含めた同級生らに常習的ないじめを受けていたことが１３日、分かった市教委は昨年、少年３人らと数回にわたりトラブルとなっていたことを把握していたが、いじめに気付かなかったとしている男子生徒は現在も入院しており、意識は回復していない同市の新井孝次教育長は同日、市役所で会見し「学校側の認識が不適切だった」と対応の不手際を謝罪した
市教委などによると、男子生徒は１月５日午後１時２０分ごろ、川越市内の公園で、少年３人に殴る蹴るの暴行を受けた意識がなくなったため、少年の１人が中学校の教諭に報告し、１１９番した
少年３人と男子生徒は１年時から同校の野球部員で、事件当日は午前中に学校で練習を行い、事件は帰宅途中に発生した少年らは教諭に対して、「『けんかをやろう』と言ったら男子生徒が応じた３人が１人ずつ、交代でタイマンのように男子生徒に暴行を加えた」と話したという
川越署は同日、傷害容疑で、少年３人を逮捕少年らは家裁送致となり、少年院送致などの保護処分が決定した
男子生徒は心肺停止後に蘇生したが、遷延性意識障害などと診断された事件から８カ月が経過しても意識はなく、寝たきり状態が続いている現在は人工呼吸器を外しているが、胃ろうにより栄養補給を行っているという
事件を受けて、同市教委は１月中旬、同中学校２年生約１３０人を対象にアンケートを実施その結果、中学入学当初から、少年３人と同級生らが男子生徒に「臭い」「汚い」などとからかったり、悪口を言ったり、校内ででこピンや跳び蹴りを加えていたことが分かった
また、同校では昨年４月から１２月までの間、男子生徒と少年３人を含めた同級生らがささいなことでけんかや、口論となるトラブルが計８回あったこうしたトラブルは生徒からの報告などで、同校教諭は把握していたという
■事件の背景など詳細を聞く方針／県教委
川越市で今年１月、同市立中学校の２年生（当時）の男子生徒が同学年の男子生徒３人から暴行され、意識不明の重体になった事件で、県教育委員会は１３日、川越市教育委員会から事件の背景などについて、「詳細を聞く」との考えを示した
県教委によると、同市教委からは２月７日付で「男子生徒が３人の男子生徒から殴る蹴るの暴行を受け、意識不明の重体になった」との報告書が提出されたという県教委は「いじめという認識はなかったようだ」と話した放射線の身近さや利用法に多くのページが割かれた一方、放射線による身体への影響などリスク面の記載は少なく、原発事故にもほとんど触れていない
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