小幡さんの記事は、それ自体としては間違っていないが、私の記事への批判になっていません政治家にとって選挙に当選することが至上命令になるのはどこの国でも同じで、ハイエクも私もそれを批判しているわけではない専制君主が決めろといっているわけでもないインセンティブ理論の言葉でいえば、選挙で生き残るというインセンティブが強すぎるといっているのです
Holmstrom-Milgromなどの分析で知られているように、マルチタスクのエイジェンシー問題では、歩合制などでインセンティブを強めると、定量的に見えやすいセールスなどの仕事に努力が集中し、品質管理などの間接部門がおろそかになって商品の質が落ちることがあります
日本の衆議院議員の平均在職日数は2.75年参議院を含めると1.37年に1度も選挙があり、これは主要国でもっとも短い小幡さんは、政治家の仕事は「複数の案があったときに、そのどれかに決めることであり、その決定を国民に納得させることである」というが、選挙区の冠婚葬祭に走り回っているようでは、そういう仕事もろくにできないでしょう
選挙がすぐれた政策を出すインセンティブになっていればいいのですが、日本の場合は政党の人気投票になっているため、当選したあと議員が党派を転々と渡り歩き、政党の離合集散が激しい今回は泥舟の民主党やみんなの党から維新の会に乗り換える議員が相次いでいますが、松野頼久氏のように維新の会とは明確に異なる政策を掲げている議員が維新の会に入るのは、有権者を愚弄するものですこれでは、選挙で政策を選ぶことができない
政党を否定するつもりはないが、選挙がAKB48のような人気投票になったのではデモクラシーは機能しません少なくとも政策のもとに政治家が集まる政治結社としての機能を果たさないと、今のようにグダグダの状態がいつまでも続くでしょうこれが島田さんも言っていることだと思います抜本改革には憲法改正が必要ですが、私が以前の記事で提案したのは、衆参同日選挙を慣例にして選挙を減らしてはどうかということです
八潮市の大久保龍雄市議(59)=民主・市民クラブ=は、8月27日付で民主党県連に離党届を提出した
離党について、大久保市議は「中央政界が混迷し、私が理想とする政治状況ではないこれからは次期市長選の出馬も視野に、自由な立場から活動したい」と話した
大久保市議は05、09年の市議選で民主党公認候補として連続トップ当選インセンティブ理論の言葉でいえば、選挙で生き残るというインセンティブが強すぎるといっているのです
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