大船渡市の公民館で開かれた民主党県連の国政報告会には、県選出の黄川田徹衆院議員、平野達男復興相、階猛衆院議員の3氏がそろい、約150人の聴衆を前に総選挙での支持を呼びかけた
黄川田氏は「被災地に住む者にとっての大きな柱は復旧復興」と地道に復興に取り組む姿勢をアピールした
また、階氏は「民主党県連には(小沢元代表という)剛腕投手がいたため、(残りの)人が頼り、遠慮してしまい存分に力を発揮できなかった」と、分裂の経緯を説明自身の決断については「震災で大勢の方が不幸な目に遭っているのに自分たちだけが政治生命がどうとか、選挙がどうとか言って良いのかと考えた」と述べた
◇チャンス生かす
■谷垣総裁
盛岡市内のホテルでは自民党県連政経懇談会が開かれ、約400人が参加党本部から谷垣禎一総裁と茂木敏充政調会長が出席し、総選挙への立候補を予定している4人の支部長も勢ぞろいした
谷垣総裁はあいさつで、「岩手は小沢さんの牙城だが、住民の気持ちを吸い上げていく組織が十分ではないことが復興が進まない一因」と指摘「岩手県から(自民党の)国会議員を出すことが、道半ばの復興を成し遂げるためにも必要だ」と議席獲得に向け、支持者らに呼びかけた
懇談会後、取材に対し谷垣総裁は「岩手の国会議員は一人もいないが、前回に比べれば風向きは有利民主党の分裂もあるので、チャンスを生かしていかなければ」と述べた
◇最後の仕事全力
■小沢代表
国民の生活が第一の小沢一郎代表は奥州市と一関市で会合を開き、県議や市議、支持者ら計約1000人が詰めかけた
会合の出席者によると、代表は消費増税など民主党政権のマニフェスト違反や領土問題を巡る外交姿勢を批判し、離党の経緯や新党結成の理由を説明したそのうえで「もう一度政権交代をやり直さなければならない真の議会制民主主義を定着させるため最後の仕事と思って全力で頑張る」と語ったという
また、次期衆院選では県内全選挙区での候補者擁立を改めて明言奥州市では「ガンバロー」を三唱した後、支持者と握手して会場を後にした
代表は3日、盛岡市で開かれる県連結成大会に出席する
少子・高齢化に歯止めがかからない日本市場は、「縮小していくのみ」「よくて横ばい」といった見方が強い企業は沈みゆく市場から抜け出し、グローバル化の中で新たな“財宝”を手にしようとしている製造拠点を海外に移転したり、海外との取引を増やしたり、社内公用語を英語にしたり――
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こうした一連の動きによって、私たちの働き方はどのように変化していくのだろうかまた企業が巨大化すれば、私たちの生活は充実するのだろうかこの問題について、ITやメディア事情に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚さんと、アップルのどん底時代と黄金時代を経験した松井博さんが徹底的に語り合った全9回でお送りする
●2人のプロフィール
佐々木俊尚(ささき・としなお)
1961年兵庫県生まれ愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退毎日新聞社、月刊アスキー編集部を経て2003年に独立し、IT・メディア分野を中心に取材・執筆している『「当事者」の時代』(光文社新書)『キュレーションの時代』(ちくま新書)『電子書籍の衝撃』(ディスカヴァー21)など著書多数総務省情報通信審議会新事業創出戦略委員会委員、情報通信白書編集委員
松井博(まつい・ひろし)
神奈川県出身沖電気工業株式会社、アップルジャパン株式会社を経て、2002年に米国アップル本社の開発本部に移籍iPodやマッキントッシュなどのハードウエア製品の品質保証部のシニアマネージャーとして勤務2009年に同社退職ブログ「まつひろのガレージライフ」が好評を博し、著書『僕がアップルで学んだこと』(アスキー新書)を出版現在は2冊目の『私設帝国の時代』(仮題)を執筆中twitterアカウントは「@Matsuhiro」
●グローバル化の問題点
松井:僕は16年間、アップルで働いていましたアップルはいわゆる“グローバル企業”だと思うのですが、かつてはカルトに支持されるマニアのための中小企業のような感じでしたね
その頃もいろんなモノをつくって、いろんな国で売っていましたが、「たくさん儲けよう」という強い意思がありませんでした
佐々木:どのようなタイミングで、会社は変わっていったのですか?
松井:「グローバル化してきたな」と感じたのは2004~2005年くらいからでしょうかiPodが成功し、会社の雰囲気がものすごく変化しましたもちろん雰囲気だけでなく、製造を全面的に中国に移したりしましたそれまではカリフォルニア州のサクラメントというクルマで2時間ぐらいの所に工場があったのですが、なまじ近くに工場があるため、けっこういい加減でもなんとかなっていたんです
ところがiPodがたくさん売れたので、製造工程も大規模化としなければいけなくなったのです例えばサクラメントで試作品を数十台作っても、実際に中国で数千万台作ったときの製造工程の検証はできませんじゃあ、どうしたらいいんだろう? ということになって「製造工程の検証も含め、すべて中国でやらなければ」という感じになりました本番と同じラインで試作品を数百台作り、生産行程もきちんと検証ができるといった体制を構築しました
生産は中国に移っていったわけですが、アップルの中で働いていると、なかなか中国のことが見えてこないんですよ例えば、現地での労働問題などは、かえって会社を辞めてからのほうが、興味が湧いてきました
2008年のリーマンショックを受け、「米国の中間層が没落している」といったことが問題になりました「アップルは米国内で製造しろ!」といった圧力があったのですが、戻すことはできないんですよそこにはコスト的な問題もあるのですが、中国のほうが生産体制が柔軟で、かつしっかりしているから企業のグローバル化は確実に進んでいるのですが、その一方で問題も多いですよね
佐々木:そうですね1990年代くらいから「生産のグローバルネットワーク化」と言われてきましたが、その場合のグローバルネットワーク化というのは自社工場を外部化するという意味でしたつまり海外で生産するということですね
日本の場合は中国に進出して、向こうに現地工場を作って、最終的に日本にもお金が戻ってくる、というシステムをつくろうとしていましたところが実際にはそういう形では進まずに、富の分散が進みました
松井さんはアップルを事例に挙げていらっしゃいますが、製造業全般で富の分散が進むのではないでしょうか
例えば自動車は垂直統合、いわゆる組み合わせビジネスですよねモジュール(システムを構成する要素となるもの)同士を組み合わせるところに、自動車メーカーの神髄があると言われていますが、そこの技術力がEVになると不要になってしまう
松井:「電気屋さんでもつくれるじゃん」といった話になってきますよね以前、自動車メーカーのテスラ(Tesla)から「ウチで働かないか?」というお誘いをいただいたのですテスラのオフィスはものすごく小さいくて、そのときに「何だ……こんな少人数でクルマってできるのか」と思いました結局はお断わりしたのですが、そこは営業とサービスサポートを入れて300人くらいだったので、驚きましたね
佐々木:昔から「これからはBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)が進むかもしれない」と言われてきましたが、いまはかなり進んできていると言えるでしょうね
松井:ですね現在、私が運営している小さな会社でも、給与関係や401K(確定拠出型年金制度)といったものを、すべて代行してくれるサービスがあります私がやることといえば、従業員が働いた時間を入力するだけあとは税金の申告なども含めて、すべてやってくれるんですよ
そういう会社のサービスを、私が運営している小さな会社からアップルのような巨大企業までが利用しているこれまでであれば、会社の近くにある小さな会計事務所などでそうした仕事をお願いしていたはずしかし代行サービスが普及していけば、小さな会計事務所で働いていた人たちは、どうなってしまうんだろう――こうしたことも気になってしまうんですよ
佐々木:これまで管理部門は内製でやってきたのに、いまは外部に委託するところが増えてきましたよね
松井:小さいことから大きなことまでが、グローバル化しているそれが私にとっては、衝撃でしたね
佐々木:パナソニックは本社の人員を7000人減らすと発表しましたこれは社長の大英断で、今後は数百人規模に減らすそうです
松井:パナソニックの選択は正しいと思うのですが、その7000人はどこに行くのかこれもグローバル化の弊害なのかもしれません
佐々木:パナソニックは本社の人間を減らし、小さなチームをたくさんつくっていくそうですでもそうした体制に耐えられる人材って、一部しかいませんよねこれまで大きな組織の中で、上から降ってきた仕事を粛々とこなしてきたようなオジサンたちは「これからは小さなチームでやれ!」と言われても、できないのではないでしょうか自身の決断については「震災で大勢の方が不幸な目に遭っているのに自分たちだけが政治生命がどうとか、選挙がどうとか言って良いのかと考えた」と述べた
ルイヴィトントートバッグ自身の決断については「震災で大勢の方が不幸な目に遭っているのに自分たちだけが政治生命がどうとか、選挙がどうとか言って良いのかと考えた」と述べた
ルイヴィトントートバッグ自身の決断については「震災で大勢の方が不幸な目に遭っているのに自分たちだけが政治生命がどうとか、選挙がどうとか言って良いのかと考えた」と述べた
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